A Case of Progressive Respiratory Failure Resulting from Chronic Bird Fancier's Disease after Postoperative Chemotherapy

• DOI: 10.2185/jjrm.65.62
• Publication Date: 2016-07-12T22:36:13Z
• Authors: Yoko SHINOHARA; Yusuke KIYOKI; Keita ANDO; Tyuta OKAWA; Takashi YAMANA; Naoki NISHIYAMA; Naoki KAWAKAMI; Yoko WAKAI; Takaaki YAMASHITA; Kazuhito SAITO; Takuya ONUKI; Masaharu INAGAKI
• Keywords: 03 medical and health sciences; 0302 clinical medicine

症例は75歳男性，4年前に肺腺癌（ⅡB期）に対し右下葉の摘出術を受け，術後カルボプラチン+ペメトレキセドを4コース施行した。その後，咳漱，労作時呼吸苦が出現増悪した。術前の胸部単純CTにて両下肺胸膜直下にスリガラス陰影を認めていたが，その後の胸部CTにて蜂巣肺，牽引性気管支拡張など両肺下葉末梢優位に陰影の増悪を認めた。特発性肺線維症を疑いプレドニゾロン（PSL），クラリスロマイシン（CAM），ピルフェニドンを投与するも改善に乏しく，今回PaO2 56mgHgと低酸素血症を認め，入院となった。問診にて30歳時より養鶏業に従事し，入院時は３,000羽の軍鶏を飼育していることがわかり，鳥関連過敏性肺炎を疑い，血清PDE（Pigeon dropping extracts）検査を施行した。PDE IgG 0.697，PDE IgA 0.445と高値を示し，慢性鳥飼病と診断した.画像からは特発性肺線維症との鑑別が困難であったが，問診とPDEが診断に有用であった。