Characteristics of vertical electric field deduced by newly developed DC resistivity system with vertical electrode array around hydrothermal deposit area

Electrode array
DOI: 10.3124/segj.74.57 Publication Date: 2021-09-15T22:08:54Z
ABSTRACT
海底熱水鉱床のような海底地形の起伏が激しい地域において海底下浅部の比抵抗構造を簡便に把握するために,鉛直方向に電極を配置した電気探査装置の開発を行った。本装置の鉛直電極アレイを用いることで鉛直電場の計測による自然電位探査を行うことができる。鉱体の直上において鉛直電場の異常は自然電位の異常と同位相となるため,鉛直電場は海底熱水鉱床と関連する負の自然電位異常域を捉えやすいと考えられる。実海域での観測として,中部沖縄トラフに位置する伊是名海穴の熱水鉱床域で過去に取得された自然電位観測測線上で実施した例を紹介する。観測では複数の鉛直電場の異常域を検出することができた。これらの異常域の空間分布は,これまでの観測で得られている異常域の分布と極めて良い一致を示す。鉛直電極アレイに沿った海底からの距離が異なる6つの電極組み合わせで得られた電場を比較したところ,海底に近い組み合わせほど負の異常の振幅が大きく短波長の空間変動に富み,海底から離れた組み合わせほど振幅が小さく短波長の空間変動が減衰する傾向がみられた。鉛直電場の直接計測は,複雑なデータ処理を必要とせず,鉱体に伴う異常域の検出を簡便に行える方法である。
SUPPLEMENTAL MATERIAL
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REFERENCES (17)
CITATIONS (2)